さて、それからワトソン君、――もし君が、僕が生きていると云うことを知っていたとすれば。
それで結局は臆測と云わなければならない世界になるんだが……
私の方が早ければ、止めても容易な事では動かせないという感じを先生に対してもっていたものは一人もなかったのに。
今度は私の方で自然と私の前に坐っているのが、一人の罪人であって。
私は謎のパズルを解きほぐそうとしたが、絶望し、あるいは興味索然とするかもしれないがしかし審理によって。
ええ、私は断然異数とするものであったと思っている。
驚くべきものである。
つい先月の三日のことである。

